帝王賞(G1)が前年比155%で「売上レコード」記録!地方競馬の雄・大井競馬が大成功している「3つ」の要因
2012年から始まった同システムだが、ここ最近の地方競馬の好調ぶりを見ても、ようやく世間に大きく浸透したということだろうか。インターネットによる「全レース無料ライブ中継」も中央競馬にはない、地方競馬の強みだ。
そして、何よりも大井競馬場の営業努力、サービスの充実が多くのファンを引き付けたこともあるに違いない。
「今年は、日本で初めてナイター競馬を実施したトゥインクルレースの30周年を迎え、ナイターレースの代表格である帝王賞も、一般だけでなく我々メディアの人間にも大きくアピールしていました。CMにも斎藤工と剛力彩芽というJRA顔負けの豪華キャストを起用するなど、今年は特に大井競馬の”本気”が窺えることが多々あります」(同)
この二人がCM共演したレストラン「ダイアモンドターン」を始め、「バーベキューガーデン」など大井競馬場にはグルメも充実。特に種類が豊富な屋台村は「B級グルメが美味い」「ここで飯を食ってビールを飲みながら見るナイターが最高」など、ファンに好評を博しているようだ。
「アミューズメントスポット」とさえ言われる大井競馬場、「IPAT」による中央競馬との馬券購入システムの連動、そして、今回の帝王賞のようなレースを彩るメンバーの充実。
そういった目に見える3つの要因が重なって起きた、今年の帝王賞売上レコードの更新。そして、これらがすべて”偶然”や”運”に頼ったものばかりでない事実が、大井競馬場だけでなく、地方競馬全体の今後の明るさを物語っているような気がしてならない。