【札幌記念(G2)展望】真夏の祭典に「G1昇格」秒読みの超豪華メンバー集結!! 昨年20万馬券の大波乱も……
今年のハイレベルなメンバーの中、一際不気味なのが一流マイラー・サングレーザー(牡4歳、栗東・浅見秀一厩舎)の存在だ。
ここまで2000mを走ったのは、2歳のホープフルS(G2)の5着のみ。1800mでも未勝利勝ちがあるだけで、他は一貫してマイル以下で使われてG2・2勝の実績があるサングレーザー。マイラーとしては間違いなくG1を狙える器だが、久々の2000mはどうなのか……。
とはいえ札幌の洋芝自体は2戦2勝と相性抜群。1週前追い切りでは、このレースに出走を予定しているアストラエンブレムと併せて2馬身遅れ。陣営は「これで変わる」と自信を見せているだけに、最終追い切りが注目される一頭だ。鞍上は主戦の福永祐一騎手。
実績面では劣るが、このメンバーに入っても一発ありそうなスケールを感じさせるのがミッキースワロー(牡4歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)だ。
昨秋はセントライト記念(G2)で皐月賞馬アルアインに完勝。非凡なパフォーマンスを見せつけた。その後も距離が長かった菊花賞こそ6着に敗れたが、今年のAJCC(G2)では好メンバーの中、1番人気に推されて2着を確保。大阪杯でも5着に善戦している。
美浦のWコースで行われた1週前追い切りでは5ハロン65.9秒、ラスト12.5秒をマーク。陣営も「ケロッとしていた」と、高い心肺機能に自信を深めているようだ。課題はここ2戦で見られるスタートの遅れか。主戦の横山典弘騎手と共に”悪癖”が解消されるようならG1制覇も見えてくる。
昨年の覇者サクラアンプルール(牡7歳、美浦・金成貴史厩舎)も当然マークが必要な存在だ。
昨年、G1馬が顔をそろえた中山記念(G2)で、ネオリアリズムに次ぐ2着で波乱を演出したサクラアンプルール。その実力を証明するように、札幌記念で重賞初制覇を飾っている。
連覇の懸かる今年は昨年以上のメンバーとなったが、休み明けの前走・函館記念(G3)でトップハンデながら2着と上々の滑り出し。追い切りでも軽快な動きを見せており、臨戦過程は昨年以上と言える。メンバーは揃ったが、得意舞台なら一発逆転も。鞍上は田辺裕信騎手。