JRA岩田康誠「骨折」復帰目前も札幌記念(G2)間に合わず……代打はあの穴騎手も「中途半端」が心配?
しかし、ネット上のSNSや掲示板では、残念ながら勝浦騎手への乗り替わりはあまり歓迎されているとは言えないようだ。実際に勝浦騎手よりも岩田騎手の方が実績的に上なので仕方ない面もあるが「鞍上弱化が著しい」「狙ってたけど、今回は見送りかな」「せめて和田騎手が代役だったら……」など、手厳しいコメントが多く見られる。
「岩田騎手と比べると地味な騎手かもしれませんが、穴党には密かに人気なんですけどね。たまにいい仕事をしてくれますし、一年に一度くらいのペースで重賞を勝っているイメージ。今年はまだ勝っていないので、ここで一発あるかもしれませんよ。
今年まだ16勝の勝浦騎手ですが、実はその半分がこの夏に北海道で上げたもの。毎年、この時期に北海道を主戦場にして調子を上げてくる騎手ですし、特に札幌とは相性が良くて、札幌巧者のイメージがありますね」(競馬記者)
記者の言葉通り、勝浦騎手と札幌の相性は決して悪くない。2012年には85回騎乗して10勝、3着以内率0.459を叩き出している他、毎年コンスタントに勝ち星を稼いでいる。これなら「代打の一発」も期待できそうだが……。
「ただ、勝浦騎手が上手いのは札幌でも芝ではなく、ダートなんですよね……。3着以内率0.459だった2012年にしても、ダートに絞れば0.558まで上がりますし、2014年の0.442や2015年の0.395も立派な成績。ダートの上手さが勝浦騎手の札幌全体の成績を引き上げています。イメージとしては好相性なんですが、芝の札幌記念では……」(GJデータ班)
また、かつてデビュー戦から10戦連続で手綱を握り、3歳春のクラシック戦線を戦った勝浦騎手だが、実は逃げ馬となった「現在のスタイル」は経験していない。
それまで重賞の壁に跳ね返され続ける一介の条件馬だったクロコスミアだが、11戦目のローズS(G2)で岩田騎手に乗り替わった初戦から「逃げ」に転じ、いきなりオークス馬のシンハライトをハナ差まで追い詰めると、一躍脚光を浴びた経緯がある。