JRAは蚊帳の外……的場文男7152勝でも世界9位。ブラジルのレジェンドは1万2845勝とまさに異次元!世界のトップジョッキー達が凄すぎる!
先日、「大井の帝王」との異名を持つ大井競馬場所属の的場文男騎手が、それまで佐々木竹見騎手が保持していた日本人騎手の最多勝記録を塗り替える通算7152勝を達成して大きな話題となった。競馬場には的場騎手の勝利数を記録する「マトメーター」という掲示板が置かれ、いつ記録を更新するのかと周囲も腫れものを扱うような雰囲気だったようだが、無事に達成してホッとしていることだろう。そして何よりも的場文男騎手本人が
「あと2つ、3つくらいのところから、なかなか動かすことができなくて。七千いくつも勝っているのに、つくづく競馬を勝つ難しさを知らされました」
と語っていたように、かなり胃が痛い思いをしてきたようだ。
的場騎手は1956年9月7日生まれの61歳。地方競馬の大井競馬場に所属し、1973年に騎手としてデビューした。帝王賞3勝、東京大賞典1勝、川崎記念2勝、かしわ記念2勝など数々のビッグレースを勝利しているが、いまだ東京ダービーだけは勝てず、2着が通算10回となっている。当面の目標は初の東京ダービー制覇ということになるだろうか。
JRA(日本中央競馬会)の最多勝記録を保持している武豊騎手は、通算4167勝(中央3989勝・地方165勝・海外13勝)で約3000勝の差があるから、来年で50歳を迎える武豊騎手が的場騎手に追いつくのはまず不可能と言っていいだろう。
その地方競馬で的場騎手を追うのは現在佐賀競馬に所属している山口勲(4288勝)あたりか。年齢的にもまだ40代であり、昨年の年間200勝ペースであれば15年後に7200勝を超えるというところだ。また大井競馬所属の岡部誠騎手は、現在41歳で約3500勝。昨年の年間240勝ペースなら19年後の60歳で8000勝に達する勢いだ。他にも高知の赤岡修次騎手や兵庫の田中学騎手もかなりの成績をおさめそうである。しかし怪我と隣り合わせの騎手という仕事において、年間200勝を維持するのは容易ではない。やはり的場騎手や佐々木騎手の記録は偉大だ。