JRA札幌記念「事件」に現地ザワつく……「終わったはず」古豪サウンズオブアース「復活」の大激走に驚きの声
19日に行われた札幌記念(G2)のレース直後、札幌競馬場のスタンドがザワついた。レースは、内からサングレーザー、マカヒキ、モズカッチャンがほぼ横並びでゴールする大接戦。空前の”死闘”に、現地観戦したファンも興奮を抑えられないのかと思いきや、もう1つ度肝を抜かれる驚きがあったようだ。
「あの4着って……」
最後こそモズカッチャンに差されてしまったが、サングレーザーとマカヒキがしのぎを削ったゴール前、その2頭の間に割って入ろうと必死に食い下がったのは13番人気の古豪サウンズオブアース(牡7歳、栗東・藤岡健一厩舎)だ。
ハイレベルな接戦を演じたG1級の上位3頭に3/4馬身遅れた4着に終わったサウンズオブアースは、3度のG1・2着を始め通算7度の重賞2着があるシルバーコレクター。主な勝ち鞍が3歳500万下のはなみずき賞という「現役最強の2勝馬」だ。
しかし、そんな説明をしなければならないほど、最近のサウンズオブアースは燃え尽きていた。
最後に馬券に絡んだのは2016年のジャパンC(G1)だ。特に今年はコンディションが定まらず、春のG1シーズンも休養に充てていただけに、今回の札幌記念でも16頭中13番人気とほぼ完全にノーマーク。レースが終わってから「サウンズオブアースって誰だっけ?」「出走してたのか!」「ちょっとした事件だわ」という驚きの声もあったほどだった。