武豊「JRA・G1完全制覇」に手応え! 桜花賞馬「レッツゴードンキ以上」小倉2歳S(G3)完勝のファンタジストで2歳王者獲る
2日に小倉競馬場で開催された小倉2歳S(G3)は、武豊騎乗の3番人気ファンタジスト(牡2歳、栗東・梅田智之厩舎)が勝利。JRA通算4000勝の大記録が控える競馬界のレジェンドはこの週「5勝」の固め打ち。そのカウントダウンを一気に進めた。
「完勝でした。周りが行かなかったので、楽に先行できました。まだ子供っぽいけど、馬体がすごく良くなっていました。強いレースだったと思います」
「小倉のユタカ」は、今年も健在だ。昨年は幸英明騎手との競り合いで惜しくも開催リーディングを譲ったが、海外遠征のあった今夏もトリオンフによる小倉記念(G3)に続いての重賞2勝目。小倉2歳Sは、昨年のアサクサゲンキに続いての連覇となった。
14頭立てで行われたレースで、ゲートこそまずまずだったが、そこから抜群のスタートダッシュで番手に取りついたファンタジスト。最後の直線で馬場の良い外に持ち出されると、武豊騎手のゴーサインに応えて先頭に躍り出る。そのまま後続を完封し、最後は2着馬に1馬身3/4差をつけてゴールした。
類稀なスピード能力を見せつけた完勝劇に、レースを見守った梅田智之調教師も「着差以上に内容が良かった」と満面の笑み。「今の時期のレッツゴードンキよりも絶対に上」と、同厩の桜花賞馬を引き合いに出すほどの手応えを感じているようだ。
そうなると期待されるのは、12月の2歳王者決定戦・朝日杯フューチュリティS(G1)ということになる。