【セントウルS(G2)展望】春王者「ファインニードル」登場! 混戦必至のスプリント戦を制するのは!?
サマースプリントシリーズの最終戦であり、スプリンターズS(G1)の前哨戦となるセントウルS(G2)。今年も重賞で活躍する実力馬たちが集結した。
その中で最も熱い視線を集めているのは、春のスプリント王・ファインニードル(牡5、栗東・高橋義忠厩舎)だ。
昨年後半から覚醒を遂げた印象の本馬。北九州記念(G3)で5着と好走すると、続くセントウルS(G2)で重賞初制覇を達成している。G1初挑戦となったスプリンターズSは12着に敗れたが、今年の始動戦だったシルクロードS(G3)を快勝している。
続く高松宮記念(G1)では、直線で中団外に出ると力強く加速。鋭い末脚を繰り出して、ハイレベルな接戦を見事に制した。レッツゴードンキ、レッドファルクスという強豪を蹴散らした走りは、本格化を確信させるものだった。
香港のチェアマンズスプリントプライズ(G1)でも、海外の強豪を相手に4着と好走。その実力がトップレベルにあることは間違いない。それ以来の休養明けという点は気になるが、スプリントG1春秋連覇へ向けて良いスタートを切りたいところ。
スプリント戦線で頭角を現していたラブカンプー(牝3、栗東・森田直行厩舎)も注目したい1頭だ。
今年5月の新設重賞・葵Sでは、勝ち馬に0.2秒差まで迫る2着。続くアイビスサマーダッシュ(G3)も必死に食らいついて2着と、短距離適性の高さを見せつけた。
前走の北九州記念(G3)でも3着を確保するなど、古馬相手の重賞でも安定した結果を残している点は高く評価できる。52㎏という斤量も有利に働きそうなココを勝って、サマースプリントシリーズ逆転優勝を狙う。