JRA「ダート最強種牡馬」ゴールドアリュール最後の大物? ルヴァンスレーヴに続く「必勝態勢」
今週、9月9日に中山競馬場で行われる、ダート1,800m新馬戦でゴールドアリュール産駒のガルヴィハーラ(2歳牡 美浦)・萩原清厩舎)がデビューする。
ガルヴィハーラは、2016年3月18日生まれのノーザンファーム生産馬。後に一口馬主クラブのキャロットクラブにおいて4,000万円で募集された。
同馬の母ポロンナルワは未出走馬だったが、半妹にシンハライト(オークス勝馬)がいること、またGlorious Songの2×3のクロスを持つという血統構成の良さから繁殖入りした。2頭目の産駒で中京2歳S勝ちのディーパワンサを輩出し、そのバックーボーンの良さを示した。
父は昨年2月に18歳で急逝したゴールドアリュール。現役時代は日本ダービーを5着した後、ダートに転向すると水を得た魚のように能力を発揮し、ジャパンダートダービー、盛岡ダービーグランプリ、東京大賞典、フェブラリーSとG1を4勝し、一躍名馬の仲間入りとなった。
現役引退後、種牡馬としても大活躍で、重賞19勝(うちG1を6勝)のスマートファルコン、重賞12勝(うちG1を9勝)のエスポワールシチー、重賞13勝(うちG1を11勝)のコパノリッキー、重賞5勝(うちG1を4勝)のゴールドドリームとそうそうたる産駒を輩出した。地方交流重賞が確立されたとはいえ、ここまでダートのG1戦線で大物活躍馬を多数輩出する種牡馬も過去に例を見ない。
ガルヴィハーラは8月中旬までノーザンファーム天栄でみっちりと乗り込まれ、8月中旬に美浦トレセンに入厩した。その後も順調で、8月22日の美浦坂路では「53.6-38.8-25.7-12.9」、8月29日は美南Wで「69.7-54.9-40.4-12.9(古1000万ノームコアの外1.1秒先行同入)」、そして今週9月6日には美浦坂路で「54.9-39.5-12.5」と、かなり良い雰囲気でデビュー戦に臨む。