武豊が挑む凱旋門賞(G1)に「大本命」登場!? エネイブルに替わる欧州「新女王」が前売り1番人気に浮上!
先月、英国ヨーク競馬場でヨークシャーオークス(G1)が行われ、愛オークス馬シーオブクラス(牝3歳、英・W.ハガス厩舎)が優勝。900mというヨーク競馬場の長い直線を大外一気で突き抜け、凱旋門賞(仏G1)戦線の中心に躍り出た。
8頭立てながら、今年の仏オークス馬ローレンスや、キングジョージ6世&QES(G1)で3着した女傑コロネットなどハイレベルなメンバーが集結。だが、それでも1番人気に推されたのは愛オークス馬だった。
シーオブクラスは最後方で最後の直線を迎えたものの、残り500mを切ったところで主戦のJ.ドイル騎手がゴーサインを出すと一気に加速。そのまま大外から先頭に躍り出ると、昨年このレースでエネイブルの2着だったコロネットの必死の追走も空しく、最後は2馬身1/4差をつけてゴール。着差以上に圧巻の内容だった。
この勝利を受け、欧州の主要ブックメーカーでは10月に開催される凱旋門賞において、シーオブクラスが1番人気に浮上。昨年の覇者エネイブルや、今年のキングジョージ6世&QESの勝ち馬ポエッツワードなどを抑え、今年も欧州の頂上決戦に「若き新女王」が名乗りを上げた。
シーオブクラスのその名の通り父はシーザスターズ。G1・6連勝を含む8連勝で凱旋門賞を勝った、2000年代最強馬の一頭だ。その娘も父と同じようにデビュー戦こそ敗れたが、そこから4連勝中。父のように一気に、世界の頂点まで上り詰めるのだろうか。
「凱旋門賞の前に走ることはないと思う」
レース後、本馬を管理するハガス調教師は昨年のエネイブル同様、ヨークシャーオークスからの直行を示唆。しかし、実際に凱旋門賞に出るかは「条件」があるという。