JRA「最強兄弟」仁義なき「ルメール争奪戦」幕開け!? セントライト記念(G2)レイエンダ「最大のライバル」は全兄レイデオロ?
いよいよ、世代屈指の大器がベールを脱ぐ時がやってきた。
17日に中山競馬場で開催される菊花賞トライアル・セントライト記念(G2)に、昨年のダービー馬の全弟レイエンダ(牡3歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が登場。デビュー以来、無敗の連勝劇を続ける「超大物」に早くも注目が集まっている。
「来年のチャンピオンになれる」
昨夏のデビュー戦を快勝した際、C.ルメール騎手は若き新星に最大級の賛辞を贈った。レース前からすでにダービー馬の兄と比較して「こっちの方がいい」という惚れ込み様だったが、その思いが確信に変わった瞬間だった。
その走りはノーザンファームの総帥・吉田勝己氏をもってしても「最高。レイデオロと比べてもいい馬」と称賛するほど。来年のクラシックに向け「大本命」の出現を思わせた。
しかし、膝の骨折により長期離脱を余儀なくされたレイエンダ。復帰したのは約10か月後でダービー出走も絶望的な時期だったが、藤沢和雄調教師は「遅れてきた大物だね。他馬とはちょっと雰囲気からして違うよ」と、この馬に対する期待を隠さなかった。
レイエンダはその期待に応えるように復帰戦を快勝すると、前走の松前特別(1000万下)も危なげなく連勝。初の古馬との対戦もまったく問題にせず、再びクラシック戦線に名乗りを上げようとしている。