JRAサマーシリーズ「廃止」秒読みか……ファンだけでなく競馬関係者も示した「無関心」に問われる存在意義


 実際に競馬評論家の水上学氏も自身のブログを通じて「個人的にサマーマイルは無意味という意見をずっと書いてきたが、サマーシリーズそのものが使命を終えたというか、意義が薄れてきている感が強い」と述べており、サマーシリーズ存続への危機感を示している。

 また、10日の『東京スポーツ』でもサマーマイルシリーズが通算3度目の”王座空位”となったこと受け「シリーズ盛り上がりのために手直しを加える時期がきているのかもしれない」と記述。ネット上のファンの間でも「なくなっても問題ない」「無理にやる必要もない」といった批判的な声が、年を追うごとに大きくなっている印象だ。

「今年の夏が異常な暑さだったことも、大きく影響したのではないでしょうか。レース後に熱中症になって倒れる馬もいましたし、予定を変えて使わないようにした関係者も少なくなかったとか……。

来年以降の夏場がどういった状況になるのかはわかりませんが、例えばレース時間を遅くしてみるとか、何らかの酷暑対策をしないと夏場を使う馬がどんどん減り、結果的にサマーシリーズの”空洞化”も避けられないと思いますね」(同)

 ネット上の一部の競馬ファンからは「廃止案」さえ聞かれるが、確かに現状のサマーシリーズは、スプリントと2000シリーズで5000万円、マイルで3000万円という優勝賞金に見合った注目度とは言えないのかもしれない。存在意義が問われるサマーシリーズを中心に、夏競馬そのものの見直しが迫られている。

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