JRAが誇る「世界」のディープインパクト産駒が「最初で最後」の激突!? サクソンウォリアーVSスタディオブマンが愛チャンピオンS(G1)で実現か
アイルランドのレパーズタウン競馬場で15日に行われる愛チャンピオンS(G1)は、世界をリードする2000mのG1レースとして、近年その重要性が高まっているレースの1つだ。日本では大阪杯(G1)の優勝馬に優先出走権が与えられることで知られている。
ここに今年の英2000ギニーを制したサクソンウォリアー(牡3歳、愛・A.オブライエン厩舎)と、フランスダービー馬スタディオブマン(牡3歳、仏・P.バリー厩舎)が出走予定。この春、世界を沸かせたディープインパクト産駒が、ついに激突する可能性が高まっている。
デビューから無敗の4連勝で日本の皐月賞(G1)にあたる英2000ギニーを制し、今年の英ダービー(G1)でも1番人気に推されたサクソンウォリアー。だが、距離が長かったのか、最後の直線で伸びを欠いて4着。初の敗戦を喫すると、そこから4連敗……一時の精彩をすっかり欠いてしまっている印象だ。
だが、サクソンウォリアー陣営によると、最近の不調は調教場で蔓延した流行り病に原因があった可能性が浮上しているようだ。幸い風邪に似たような症状で軽い感染症らしく、今は回復しているという。2000mならば守備範囲。復調した今なら本来の輝きを取り戻す可能性もあるはずだ。
一方で、仏ダービー馬のスタディオブマンの目標は凱旋門賞(G1)。実際に2015年にこのレースを勝ったゴールデンホーンは、そのまま凱旋門賞も連勝し、この年の欧州年度代表馬に輝いている。
前走のギョームドルナーノ賞(G2)では3着に敗れ、足をすくわれた格好のスタディオブマンだが、翌日の16日にはかつて日本のキズナが勝利した3歳限定のステップレース・ニエル賞(G2)が行われるにもかかわらず、このレースを優先している辺りに陣営の強気な姿勢が窺える。
だが、今年の愛チャンピオンSの「主役」はロアリングライオン(牡3歳、英・ゴスデン厩舎)だ。