武豊クリンチャー凱旋門賞前哨戦フォワ賞(G2)から「惨敗」? 史上最強「ガチメンバー」で今年は”通過点”にあらず

クリンチャー(競馬つらつらより)

 16日にはフランスのパリロンシャン競馬場で凱旋門賞(G1)の前哨戦となるフォワ賞(G2)が開催され、日本代表クリンチャー(牡4歳、栗東・宮本博厩舎)と武豊騎手による世界の頂点を目指す戦いが幕を開ける。

 フォワ賞といえば、日本からの遠征馬にとっては定番の一戦。本番の凱旋門賞とまったく同じ舞台で行われることからも、現地の空気を感じさせるスクーリングの意味合いも大きい。

 ただ前哨戦とはいえ、近年凱旋門賞のステップレースは多様化しており、日本馬にとってフォワ賞は「通過点」でありながらも、以前から本番との「レースレベルの乖離」が問題視されていた。例えばオルフェーヴルが挑んだ1度目のフォワ賞は5頭立てに留まり、本番は18頭立てだった。

 そういったギャップの大きさが原因なのか、フォワ賞を経由して凱旋門賞馬になったのは1992年のスボティカが最後。ここ25年間は勝ち馬が出ていないのが現実だ。

 しかし、その一方で凱旋門賞において日本最高着順となる2着を記録したエルコンドルパサー、ナカヤマフェスタ、オルフェーヴル(2回)は、いずれもフォワ賞で連対を果たしていた。

 それは「前哨戦で勝負にならないようなら、やはり本番も厳しい」ということも示しているといえるだろう。今年のクリンチャーにも当然「勝ち負け」の期待が懸かるが、今年のフォワ賞は例年の様相とは大きく異なっているようだ。

「例年よりも、メンバーがそろっている印象があります」

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