セントライト記念(G2)の「伏兵」無敗馬に注目。モレイラもポテンシャル絶賛?
菊花賞の東の前哨戦であるセントライト記念(G2)。過去同レースからは、ジャパンC勝ち馬スクリーンヒーロー、凱旋門賞2着したナカヤマフェスタ、マイルCS勝ちのサダムパテックとトーセンラー、天皇賞・春を2連覇したフェノーメノ、そして7冠馬キタサンブラックと幾多の名馬を輩出している伝統の一戦だ。
今年は菊花賞のトライアルレースなのか?と思えるほどの例年にない好メンバーが集結した同レース。巷の注目は3戦3勝無敗で出走する2017年ダービー馬の全弟レイエンダを筆頭に、NHKマイルC2着のギベオン、ダービー3着コズミックフォース、皐月賞3着ジェネラーレウーノ、西部スポニチ賞を圧勝したウオッカの息子タニノフランケル、プリンシパルS2着のブレステイキングと豪華メンバーが集結した。
恐らく、西のトライアルレースである神戸新聞杯には、日本ダービー1、2着馬のワグネリアンとエポカドーロが出走を表明しており、菊花賞の出走権利が取りにくいことも、今年のセントライト記念に好メンバーを結集させた要因のひとつだろう。
次走、明らかに菊花賞へ駒を進めない有力馬が何頭もいる中、同レースで是非とも出走権利を取って本番の菊花賞での走りを見てみたい馬がいる、2戦2勝の無敗馬ながら不人気のゼーゲン(3歳牡 美浦・堀宣行厩舎)だ。
ゼーゲンは、クラシック第1弾の皐月賞が終わった翌々週の4月22日未勝利戦でやっとデビューした馬だ。デビューは東京競馬場の芝2,400m戦で、M.デムーロ騎手が中段の馬群内でレースを進め、直線でいい差し脚を見せてデビュー戦を勝利で飾った。2戦目の前走は8月5日札幌競馬場の芝2,600m戦に出走。やや立ち上がり気味のスタートから後方2番手でレースを進める。鞍上のJ.モレイラ騎手が4コーナー手前から仕掛けて大外を回すと、3F上がり34.5という1頭だけ別次元の鬼脚を見せて後続に2馬身つけての完勝だった。