武豊フォワ賞最下位。勝ち馬陣営「ジャパンC向く」!クリンチャー惨敗以上に驚愕
日本時間夜に行われたフォワ賞(G2)は、1着ヴァルトガイスト、2着タリスマニック、3着クロスオブスターズとなった。日本代表として出走したクリンチャー(牡4 栗東・宮本博厩舎)は最下位6着だった。
レースではこれ以上ない好スタートを切ったクリンチャーだったが、返し馬でも見せていたテンションの高さを見せ早々と先頭に。後続も押し出すようにクリンチャーを先頭にした時点で勝負ありだったか。道中は折り合っているようにも見えたが、やはりテンションの高さを抑えることができず。最後の直線ではあっという間に上位3頭に差されると、他2頭にも差し切られ、最下位に終わった。
レース後、騎乗した武豊騎手が「休み明け」「使ってよくなっていく」「凱旋門賞につながるレースはある程度できた」と語ったように、あくまでも前哨戦であり、これがすべてではない。
ただ、やはり「またも」世界の力を見せつけられた格好といえるだろう。
クリンチャーの力不足というよりは、やはり上位勢の力を感じるレースだったとはいえるだろう。最後の直線、タリスマニックが先に直線に出たものの、外から一気にヴァルトガイストが襲いかかり、その後はムチなしでの圧勝。まったく本気を出しいない、まさに前哨戦といった走りを見せつけた。
上位3頭は戦前から「3強」と評された馬。A.ファーブル厩舎のワンツースリーという結果になった。ここ数年は目立たなかったが、フランス最強厩舎として、王座奪還を満天下に示したといえるだろう。
また、レース後のインタビューでファーブル調教師は「(ヴァルトガイストは)ジャパンCに向いている」と語っている。まさかの「黒船襲来」も?相当な脅威だ。
凱旋門賞だけでなく、さまざまな可能性、そして世界の壁を感じさせるフォワ賞だったといえるだろう。