JRAデムーロ騎手「イライラ全開」で関係者に八つ当たり!? ローズS(G2)1番人気サトノワルキューレ”上がり最速”惨敗も「伸びない」
16日に阪神競馬場で行われた秋華賞トライアル・ローズS(G2)は、C.ルメール騎乗の5番人気カンタービレ(牝3歳、栗東・中竹和也厩舎)が優勝。オークス(G1)の1着から5着馬までが不在という異例の前哨戦となったが、重賞ウイナーの貫録を示した。
「たくさん自信がありました!」
満面の笑みで”お得意”のフレーズが飛び出したルメール騎手は、秋競馬を迎えて重賞騎乗機会3連勝と絶好調。まさに「乗れば勝つ」といった状況で、最後は「明日のレイエンダ(セントライト記念)で4連勝できれば嬉しいね」と最後までノリノリだった。
その一方で、最近フラストレーションが溜まりに溜まっているのが、1番人気のサトノワルキューレに騎乗していたM.デムーロ騎手だ。
秋を迎えても「デムーロの季節」はやってこないのだろうか。この日のローズSの騎乗も、現在の”苦心”がそのまま表れたような、イタリアの名手らしからぬ内容だった。
15頭立てのレースで「いつも出遅れるのでゲートは関係ありません」と語った通り、スタートでダッシュがつかず案の定、最後方からの競馬を強いられたサトノワルキューレ。勝負所の第4コーナーで内を突くも、馬群を捌くのに苦労……。やや強引に抜け出した時にはほぼ体制を決しており、懸命に脚を伸ばしたものの6着に敗れた。
レース後、敗戦のショックを隠せないデムーロ騎手は「オークスから体も増えておらず、調子が悪かったですね」と、敗戦の原因を陣営に求めるシーンも……。懸命に6着まで追い上げた最後の伸び脚に関しても「全く伸びてくれませんでした」と切り捨てた。