JRA「女王」アーモンドアイの妹、ユナカイトが中山芝1,600mに登場。ヨハネスブルグ産駒の適性は?
8月のデビュー戦では1番人気に支持されながらも、田辺裕信騎手騎乗のベルスールにまんまと先行逃げ切りされて新馬勝ちを逃したしたアーモンドアイの妹、ユナカイト(牝2歳 美浦・木村哲也厩舎)が、今週末23日の中山競馬場・芝1,600m未勝利戦に登場する。
桜花賞・オークス2冠牝馬であるユナカイトの半姉アーモンドアイは、ノーザンファーム天栄から9月12日に美浦トレセンに帰厩。管理する国枝栄調教師からは「この秋の大目標がジャパンカップ」であることも公言された。つまりジャパンカップのひと叩きレースとしてG1の秋華賞を休み明けで勝てる公算ということだろう。春の実績馬たちがバタバタとリタイアする状況もあって、ほぼ3冠確実と噂されるアーモンドアイ。その重いプレッシャーを背負ったユナカイト陣営としても姉に見劣らないよう、今回こそは「負けられない戦い」だろう。
ユナカイトは前走の新馬戦は後方からの競馬となったこともあり、勝ち馬に3.1/2馬身差をつけられるという屈辱を味わった。前走のレース後、鞍上のC.ルメール騎手からは「外目を回ることになってしまい、ペースもあまり速くなくて展開も向きませんでした。それでも折り合いには問題なくリラックスして走れていましたし、直線はとてもいい脚を使ってくれました」と敗因の理由を語っているが、先行した勝ち馬との3F上がりは0.2秒しか違わない。
そして同馬を管理する木村哲也調教師は「調教を消化する毎に動きは上向いていましたし、直線は凄い脚を使い、力があるところは見せてくれましたが、結果が出せなかったことは残念でした。レース後も目立ったダメージはありませんでしたが、暑い時期に続戦させるのはかわいそうですから、レース当日に直接ノーザンファーム天栄へ放牧しました」とコメント。偉大な姉がいるだけに過剰に注目されてしまうのは致し方ないところか。