武豊あわや「騎手生命」危機にヒヤリ……「あの状態で蹴られたら、もう終わり」JRA通算4000勝が消えかけた「危機一髪」
先月29日に、JRA通算4000勝を達成した武豊騎手。数々の大記録を打ち立てた競馬界のレジェンドとしても、自身のキャリアの中で大きな節目を飾った。
ちなみに記念すべき4000勝を達成したパートナーはメイショウカズヒメ。若手の頃から懇意にしている松本好雄オーナーの所有馬とあって、武豊騎手も「長年、応援してもらっていますし、良かったと思います」と喜びもひとしお。メイショウサムソンなど、長年にわたり武豊騎手を支えてきたコンビでのJRA通算3900勝に続く、節目の勝利となった。
ただ実は先月、武豊騎手が通算4000勝目前といったところで、その「メイショウ軍団」の所有馬によって”あわや”のアクシデントがあった。
「あんなん紙一重やで。あの状態で蹴られたら、もう終わりや。隣で見ていて怖かった」
競馬大手ポータルサイト『netkeiba.com』の人気コラム『太論』において、当時の状況をそう語っているのは小牧太騎手だ。
詳細はコラムを見て頂きたいが、小牧騎手の話によると”事”があったのは9月2日の阪神7レース。武豊騎手は2番人気のメイショウラケーテに騎乗していた。15頭立ての6枠12番と外寄りの枠だったメイショウラケーテだが、あろうことかゲートの中で立ち上がってしまう。武豊騎手はそのまま落馬して、ちょうど馬の後ろに落ちてしまった。
「ホンマに生きるか死ぬかやで。一蹴りされたら……と思うと、ホンマに怖かった」
小牧騎手がそう振り返るのは決して大げさではない。何故なら、武豊騎手が落ちた場所はゲートの中だからだ。メイショウラケーテのちょうどお尻の部分とほとんど密接した状況だが、ゲートの中で逃げることもできず……興奮した馬の後ろ脚で蹴られれば、当然無事では済まなかっただろう。