JRAに「意見文」も? 「レース距離誤認」事件で「モレイラ落としてあいつには免許」最悪のタイミングと当日の裏側
13日、新潟競馬6Rにおいて2番人気ペイシャエリートに騎乗、2周のレースで1周目にムチを連打、1周目ゴール板通過をゴールと勘違いしてレースをやめ、それに気づいて再び参加し最下位負けという「距離誤認」をやらかしてしまい、JRAから無期限騎乗停止を言い渡された山田敬士騎手。
今年3月にデビューして新人最多の7勝を挙げている有望株だったが、さすがに言い訳のしようもない「勘違い」っぷりだったため、多くの関係者やファンが「あ、間違ってる」と思ったのも自然である。
「検量室ではリプレーを見ながら多くの騎手が爆笑していたようですが、引き上げてきた当の本人、山田騎手は顔面蒼白だったようです。2番人気と期待もされていたのが余計にまずかったですね。その後は心ここにあらずだったのか、次のレースも殿負けでした。
本人は裁決に対し『勘違いしていました』と素直に認めたようですが(そうせざるを得ない映像ですが)、JRAは即刻騎乗停止、しかも無期限と厳しい処分を下しましたね。ここまであからさまなのはほぼ前代未聞といっていいですから。過去に浜中俊騎手や黛弘人騎手などが『油断騎乗』で騎乗停止になった例がありますが、今回は『油断』でもなく、レースの条件すら認識していない『勘違い』。
2011年の黛騎手は1カ月の騎乗停止でしたが、それ以上になるのは確実で、年をまたぐ可能性もあるとのことです」(競馬関係者)
競馬は当然ながら「ギャンブル」の側面もあり、こうした不可解?な騎乗が起こると、競馬の「公正性」という面でいろいろとウワサされてしまう。JRAが厳しい判断を示すのは至極真っ当で、山田騎手のキャリアにも大きな傷が残ってしまった。山田騎手の関係者も「新潟、福島とローカルが始まり、アピールの場だった」と無念さをにじませたという。
また、今回の件に競馬ファンの一部は「別の角度」でも怒りを感じたようだ。タイミングがタイミングということで……。