JRA「怪物」クロノジェネシス異次元の末脚で牡馬一蹴!! 募集価格「1400万円」の”地味馬”が上がり3ハロン32.5秒でクラシックに名乗り

 真一文字に突き抜けた。20日に東京競馬場で行われたアイビーS(OP)は、3番人気のクロノジェネシス(牝2歳、栗東・斉藤崇史厩舎)が優勝。上がり3ハロン32.5秒という、2歳馬離れした強烈な末脚を見せつけ、来年のクラシックに堂々の名乗りを上げた。

「改めて、能力が高い馬だと思いました」

 鞍上の北村友一騎手が、手放しで絶賛するのも当然か。10頭立ての芝1800mで行われたレースは、1000m通過が62.8秒という典型的な瞬発力勝負。各馬が手応え十分に東京の長い直線を迎える中、クロノジェネシスが桁違いの瞬発力で馬場の真ん中を一気に突き抜けた。

「新馬戦の時よりもテンションが上がっていましたが、今日は我慢が利いて反応も良かった」

 そんな北村友騎手の言葉通り、先頭集団を見るような形で最後の直線を迎えたクロノジェネシスは、ゴーサインを送ると即座に反応する。楽な手応えで先頭に躍り出ると、2着コスモカレンドゥラに2馬身差をつけてゴール。最後は鞍上が後続を振り返る余裕まであった。

「今の東京は速い上がりが出るコンディションなので、上がり3ハロン32.5秒という数字を鵜呑みにするのはどうかと思いますが、レースの内容自体は余裕たっぷり。同じ牝馬でいえば、一昨年にこのレースを制したソウルスターリングよりもインパクトがあったんじゃいないでしょうか。今年の相手関係は未知数ですが、少なくともこのメンバーの中では抜けていたと思います。

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