【アルテミスS(G3) 展望】JRA 「G1候補が大挙?」大混戦模様の2歳重賞

 阪神ジュベナイルフィリーズの前哨戦として2012年に新設された2歳牝馬重賞のアルテミスS(G3)。過去同レースからは、桜花賞馬アユサン、高松宮記念2着馬レッツゴードンキ、阪神JF2着馬ココロノアイ、そしてNHKマイル勝ち馬のメジャーエンブレム、G1シルバーコレクターのリスグラシューといった、後の牝馬重賞戦線を賑わす活躍馬たちの出世レースとなっている。

 今週土曜日に行われる第7回アルテミスSには、フルゲートとなりそうな特別登録がある。2戦2勝のダイワメジャー産駒グレイシア(美浦・栗田徹厩舎)、ソウルスターリングの半妹シェーングランツ(美浦・藤沢和雄厩舎)、ミスエルテの半妹ミディオーサ(美浦・堀宣行厩舎)、フサイチエアデールの娘ビーチサンバ (栗東・友道康夫厩舎)、そしてクローバー賞を3馬身差で圧勝したウインゼノビア(美浦・青木孝文厩舎)など、かなりの好メンバーが揃いそうだ。

 まず、7月の新潟1,400m新馬戦を6馬身差の大差をつけて圧勝したグレイシア。4コーナーでは鞍上の田辺裕信騎手が後ろを振り向く余裕さえあった。続く9月の中山1,600mのアスター賞では、出遅れながらも最後方からまくり、大外をブン回すという荒削りなレースぶり。しかし、3F 33.5秒の鬼脚で完勝した。

 ダイワメジャー産駒は早期の完成度も高く、早熟・短距離傾向の産駒が多いのだが、ローズS3着・秋華賞4着した母クーデグレイスの能力を受け継いでいれば、成長を持続させながら2,000m前後までこなせそうだ。 そして、何よりもノーザンテーストの3 x 5のクロスは大化けの可能性を秘めている。

 次に東京競馬場といえばディープインパクト産駒は外せないだろう。まず1頭目はシェーングランツ。元々、ディープインパクトを配合するために購入してきた欧州G1を6勝という超一流馬の母スタセリタ。持ち込み馬であった半姉、Frankel産駒のソウルスターリングはオークスを勝ってしまった。

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