JRA天皇賞・秋(G1)ミッキーロケットは「能力そのまま」走る馬……問題はいつでも「◯◯関係」!?
宝塚記念はどうだったろうか。1番人気と2番人気は体調不良から抜け出せていないサトノダイヤモンドとキセキ。3番人気が実績は2000メートル以下のヴィブロス。4番人気が日経新春杯を勝ち、目黒記念は3着だったパフォーマプロミス。5番人気がダンビュライト。上位人気となったのは体調不安を抱えていたり、能力や適性に疑問のある馬ばかりだった。
ミッキーロケットが人気薄だったとはいえ神戸新聞杯でも宝塚記念でも好走できたのは、自分の能力通りに走った結果だった。この天皇賞・秋でも自分の力通りに走るだろう。1週前追い切りは栗東・坂路で4F50.9-1F12.0と絶好の動き。京都大賞典は間に合わなかったとはいえ、体調面に問題はなさそうだ。
ならば問題は相手関係だが、もちろん厳しい戦いになる。それは今年2月の京都記念(G2、芝2200メートル)の結果を見れば明らかだ。勝ったのはクリンチャー。それに続いたのが2着アルアイン、3着レイデオロ、4着モズカッチャン、6着ディアドラで、ミッキーロケットは7番人気7着だった。
古馬中距離戦線の序列はまだ確立されていない。スワーヴリチャードとてG1を1勝しただけの馬とも言える。天皇賞・秋が王者を決めるための最初の戦いとなる。ただし、すべての馬が持てる能力を発揮できるとは限らないのが競馬。上位人気数頭が不発に終われば、能力通りに走るミッキーロケットが上位に食い込める余地もある。