JRAスワンS(G2)モズアスコットはまさかの「2番手」? 関係者情報から読み解く衝撃馬券
27日の土曜日、マイルCS(G1、芝1600メートル)の重要なステップレース、スワンS(G2、芝1400メートル)が行われる。関係者情報を精査してレースを予想する。
当然ながら最も注目されるのがモズアスコット(牡4歳、栗東・矢作芳人厩舎)。今年の安田記念(G1、芝1600メートル)の覇者だ。目標はマイルCSを勝ってマイルG1の春秋統一王者になること。ここはG1、G2級と言える相手は皆無、負けられない。
父はフランケル。マイル戦で圧倒的なパフォーマンスを発揮して14戦14勝、21世紀の最強馬とも言われる。世界で初めてG1を制したフランケル産駒がオークス優勝のソウルスターリング。世界的なフランケル産駒の代表クラックスマンは10月20日、英チャンピオンS(G1)で6馬身差の圧勝、引退の花道を飾った。モズアスコットには父同様の最強マイラーの期待がかかる。届いた情報はどうだろうか。
「目標はマイルCS。使いながら仕上げる矢作厩舎らしく、まだ本来の迫力に欠く印象。58キロを背負ったここは取りこぼす可能性もあるでしょう。『フランケル産駒で気性面の危うさを考慮しながら調整してきました。当日のテンションが鍵ですね。勝つに越したことはないですが、本番に繋がる競馬ができれば』と陣営は意外に慎重です」(競馬関係者)
陣営の思惑はあくまでここは叩きのようだ。モズアスコットには安田記念出走に向けて賞金の上積みが必須だった安土城S(オープン、芝1400メートル)で2着だったという前例がある。結果的には登録頭数の関係で安田記念には連闘で出走できたが、本番前の叩きでのもろさを見せた。ここをあっさり勝てる能力の持ち主であることは承知、その上で印は「○」に止める。
「◎」に抜擢するのがベステンダンク(牡6歳、栗東・安達昭夫厩舎)。障害を2度走り3走前となる米子S(オープン、芝1600メートル)で平地に戻ってきた。逃げて5馬身差の圧勝、しかも上がり3Fは最速だった。前走も2番手からの競馬でクビ差の2着と好走。情報からは勝負気配が伝わってくる。
「『障害帰りの3走前が本当に強かった。障害を経験したことでトモのボリュームがアップしたことが好走要因ですね。得意の京都、川田騎手が空いていたのもラッキー』とポジティブな面を強調しています」(競馬関係者)