武豊オジュウチョウサンVS「12冠ベビー」可能性も…… 夢の南部特別実現なるか?
今年の暮れに開催される有馬記念(G1)への出走を目指しているオジュウチョウサン(牡7歳、美浦・和田正一郎厩舎)が、今週末に開催される南武特別(東京、1000万下、芝2400m)に出走を予定している。
7月7日に開催された開成山特別(500万下)で武豊騎手を背に乗せ、後続に3馬身差をつけて平地戦初勝利をあげていたオジュウチョウサン。予定していたレースを回避することもあったものの、”夢の有馬記念”に向けて着々と歩を進めつつある。
オーナーの長山尚義氏(名義は(株)チョウサン)は「スポニチ」の取材に応え、オジュウチョウサンは心肺機能が高い上に一完歩の広く、そしてスタートの良さもあり、平地戦でも戦っていけると称賛。そして次走の南武特別で敗れたらという質問に対し、「まず、1000万で負けるとは全く思っていない。有馬で平地の一線級とやっても勝てると思っている。そう思わなきゃ平地に転向させない」と自信有りげに語っている。
「当初、オジュウチョウサンは4日に東京競馬場で開催されるアルゼンチン共和国杯(G2・芝2500m)に向かうプランもあったようです。しかし、その日は武豊騎手が京都競馬場のJBC開催で騎乗するため、不在。武豊騎手に全幅の信頼を置く長山オーナーが、武豊騎手とタッグを組めるレースへ優先的に出走することを決めたみたいですね。
また少々気が早いとは思いますが、オジュウチョウサンが有馬記念に出走した際に武豊騎手が騎乗できないのであれば、障害競走での主戦だった石神深一騎手に任せることも決めているそうです。すでに長山氏にはオジュウチョウサンが有馬記念で走る姿が見えているのかもしれません」(競馬誌ライター)
今後について「有馬記念を勝ったら来年はドバイ、宝塚から凱旋門賞に行きたい」と壮大過ぎる目標を口にする長山氏。その夢を叶えるべく走るオジュウチョウサンはWコースで1週前追い。4頭縦列の最後方で単走して折り合いに専念する予定だったものの、直線で前を走る馬に追いつき、なし崩し的に併走していた。管理する和田氏は「しっかり負荷をかけられた。気持ちも乗って、ステッキへの反応も良かった」と満足気だったという。