【ファンタジーS（G3）展望】JRA「ハイレベル短距離娘」集結！ 大物ダノンファンタジーに要注目
編集部
そして、メンバー中唯一の2勝馬、アウィルアウェイ（2歳牝 栗東・高野友和厩舎）。6月の阪神1,200m新馬戦では致命的な出遅れ。にもかかわらず、かかり気味にまくっていきながらもバテることなく、直線では3F上がり34.0秒という末脚を見せ2馬身差の完勝。
続く2戦目、新潟1,400m OP ダリア賞では最後方からの競馬。直線に入ると3F 33.4秒の末脚で余裕の追い込み勝ちをした力は、この時期の2歳馬たちとは完成度が違う。半兄のインディチャンプ も3歳の毎日杯で3着しており、ゆくゆくOP級の馬であることを考えれば、産駒が好調なジャスタウェイ産駒の同馬は、今回のファンタジーＳでこそ先物買いすべき馬だ。
アウィルアウェイは吉田勝己氏の所有馬だけに、2戦手綱を握ったM.デムーロ騎手の騎乗は確定だろうが、どうやら同日に行われる東京競馬場の牡馬混合戦の京王杯2歳S（G2）にもダブル登録しているようだ。どちらに回っても注目の一頭だ。
その他では、2戦目で芝1,200m戦の函館2歳Sで2着した後、続けて臨んだ札幌2歳Sで8着と惨敗したラブミーファイン。前走の結果で見切りをつけるのは早いだろう。芝1,800mの距離が長かったとすれば、京都芝1,400mのファンタジーSでは巻き返しがあってもいい。
さらに、オープン戦のききょうSで3着しているジュランビルやヴァニラアイスの2頭は、キンシャサノキセキ産駒。父の産駒成績を鑑みれば、重賞といえどこの時期の短距離戦で侮るのは早計だろう。
最後にさほど人気にならないであろう特注馬。8月の新潟1,400m新馬戦で勝ち上がったベルスール（2歳牝 栗東・今野貞一厩舎） 同レースにはあのアーモンドアイの妹ユナカイトが出走していたこともあって2番人気だったが、2番手から先行抜け出し、直線持ったままというレース内容で3.1/2差をつけての強い勝ち方だった。