JRAジャパンC「騎乗停止35日間」でボウマンこれない? シュヴァルグラン鞍上心配も「デットーリ軽減」の前例
11月6日に開催されたメルボルンC(G1)。このレースでマルメロに騎乗し、2着に入線したH.ボウマン騎手が騎乗停止処分を受けた。
ボウマン騎手はこのレースで3件の違反を犯したとされる。ひとつは規定斤量を500g超過しての騎乗、ふたつめはムチの過剰使用、そして最終コーナーで斜行し後続の進路を妨げた不注意騎乗。この多重違反により、35開催日の騎乗停止処分が下されたという。
「斤量違反は21日、ムチの過剰使用は8日間、不注意騎乗は12日間、合計すると41日間になりますが、裁決委員の裁量で35日間の騎乗停止になったそうです。ボウマン騎手はジャパンカップでシュヴァルグランに騎乗予定でしたが、現状ではアウト。しかし、ボウマン騎手は不服申し立てを行ったそうです。もしかすると処分が変更される可能性もあります」(競馬記者)
13日に開かれる公聴会で、ボウマン騎手は処分の軽減を求めると見られている。仮にここで騎乗停止の期間短縮、また別日へのスライドが認められるようならば、ジャパンカップへの参戦も叶うかもしれない。
「今夏、イギリスのニューマーケット競馬場で開催されたダッチェスオブケンブリッジステークス(G2)で、L.デットーリ騎手がエンジェルズハイドアウェイで参戦。2着に入線したものの、外側に斜行して後続馬の進路を妨げたとしてデットーリ騎手には10日間の騎乗停止処分が科されました。ですがデットーリ騎手はこの処分に対して不服申立てを行い、騎乗停止期間を4日間減少させています。
このように不服申立てで軽減されたこともあるため、ボウマン騎手がジャパンカップで騎乗する可能性もゼロではありません。しかし、ボウマン騎手は1レースで3つも違反を犯しています。公聴会後に正式な処分が発表される見込みですが、さすがに難しい気がしますね」(競馬誌ライター)
ジャパンカップの鞍上にボウマン騎手はいるのだろうか? 今後の行方を見守りたい。