JRA「裏重賞」を関係者情報で攻略? 武蔵野S&福島記念でエリザベス女王杯より一攫千金も
京都競馬場では10日にデイリー杯2歳S(G2)、11日にはエリザベス女王杯(G1)が行われる。この両レースの裏重賞が10日の武蔵野S(G3、ダート1600メートル)と11日の福島記念(G3、芝2000メートル)。裏重賞だからこそお宝が隠れていることもある。関係者情報を元に武蔵野Sと福島記念を予想する。
まずは土曜の武蔵野S。実績から人気なのがサンライズノヴァ(牡4歳)とインカンテーション(牡8歳)。上がり馬なおかつ外人騎手で人気なのがナムラミラクル(牡5歳)とウェスタールンド(セ6歳)。この4頭で決まっては配当が安い。
「◎」に抜擢するのはグレンツェント(牡5歳、美浦・加藤征弘厩舎)。3歳時の勢いは素晴らしかった。8戦して5勝(うち重賞1勝)、2着2回、3着1回、着外はゼロ。しかし、4歳になった昨年1月、東海S(G2、ダート1800メートル)を制したものの、それ以後凡走が続いた。ようやく復調気配を見せたのが今年1月、川崎記念(G1、ダート2100メートル)の4着。今回、陣営は仕上がりにも相手関係にも自信を持っている。
「『しっかり乗り込み、負荷も十分にかけました。態勢としてはいいのではないかと思います。今回はG3で相手関係は楽。マイル戦になりますが内田騎手とは手が合いそうですし、鞍上に任せます』と師は内田騎手に一任する構えです」(競馬関係者)。
川崎記念以来のレースとなるが、ノーザンファーム天栄から帰ってきたシルクの馬は休み明けこそ走る。追い切りではタイムこそ目立たないが力強い走りだった。この馬から上記4頭の人気馬を絡めても悪くない配当が見込める。
では日曜の福島記念。こちらも穴で攻める。「◎」は昨年の函館記念(G3、芝2000メートル)の覇者ルミナスウォリアー(牡7歳、美浦・和田正一厩舎)。G2戦でもAJCCの4着、金鯱賞の5着があるように、能力は人気馬と遜色ない。前走は1年振りのレース。1度叩いて状態は上向いたのだろうか。
「『前走後の反動はありませんでした。中間もしっかりと乗り込めましたし、体が一段と引き締まっていい状態です。福島コースは乗り難しいところがあるので、流れも含めてうまく立ち回ってほしい』と師は好走には条件が付くことを強調していました」(競馬関係者)
昨年の函館記念は3角半ばからまくって4角では先頭争いに加わっていた。陣営は福島を心配しているが、函館記念のようなレースができれば、むしろ函館と形が似ている福島は有利に働くと見る。