【東スポ杯2歳S(G3)展望】JRA「ダービー2019候補」ズラリ! 新馬圧勝ルヴォルグ、良質カテドラルら豪華絢爛布陣
17日、東スポ杯2歳S(G3、芝1800メートル)が行われる。来春のダービーを狙う馬が府中に集結するレースだ。昨年はワグネリアンが優勝、一昨年はスワーヴリチャードが2着。過去の好走馬には錚々たる名前が並ぶ。今年も有力なダービー候補が登場するのだろうか。レースを展望する。
ここを勝って堂々とダービー候補の名乗りを上げたいのがルヴォルグ(牡2歳、美浦・藤沢和雄厩舎)。新馬戦はC.ルメール騎手だったが、今回はR.ムーア騎手が騎乗する。10月、東京の新馬戦(芝1800メートル)は圧勝だった。折り合いの不安も見せず軽々と先行、直線ではルメール騎手が軽くしごくだけで先頭。後続に4馬身差をつけた。
ただ新馬戦の勝ちタイム1分49秒5は平凡。2戦目のここでは少なくとも2秒詰める必要があるが、難しくないはず。ダービー馬を予感させる走りを見せてもらおう。馬主ワラウカドはパカパカファーム(代表ハリー・スウィーニー氏)が母体となって昨年設立された愛馬会法人(クラブ法人はフクキタル)。パカパカファームとしてはディープブリランテ以来2度目のダービー制覇を狙うことになる。
札幌2歳S(G3、芝1800メートル)を勝ったのがニシノデイジー(牡2歳、美浦・高木登厩舎)。28倍の6番人気だったが勝ちタイム1分50秒1は水準以上。中団やや後方から差し切った末脚は評価していい。3代母ニシノフラワー は桜花賞など3つのG1を勝った名牝。人気薄で重賞を勝った馬は次走もそれほど人気にならない傾向がある。ここも人気が低いようであれば妙味がある。
札幌2歳Sの2着馬がナイママ(牡2歳、川崎・河津裕昭厩舎)。今回はホッカイドウ競馬から川崎に転厩しての初戦となる。母はニシノマドカ、もちろん西山茂行氏の所有馬だった。ところがトラブルで西山氏名義ではなくなったようだ。西山氏はサマーセールでナイママを買おうとするも現馬主岡田繁幸氏に競り負けたというエピソードもある。一昨年は250万円のブレスジャーニーが優勝した。600万円のナイママの好走に期待したい。