JRAデムーロ「外国人祭仲間外れ」脱却の鍵は……マイルCS(G1)昨年覇者ペルシアンナイトの「期待」と「傾向」

 しかも、エリザベス女王杯当日の京都競馬場では外国人騎手が1Rから11Rまで11連勝して話題になったが、勝ったのはJ.モレイラ騎手、ルメール騎手、C.デムーロ騎手の3人。ミルコの出番はなかった。不完全燃焼が続き、フラストレーションは溜まりに溜まっているだろう。今度こそが何度も続いているが、ここは今度こそペルシアンナイトで勝ちに来るはず。

 馬にしろ騎手にしろ強いライバルがいればいるほど燃えるのがデムーロ騎手。昨年のマイルチャンピオンシップではR.ムーア騎手のエアスピネル(現5歳牡)が抜け出し勝ったかに見えたところを、待ってましたとばかりに猛追、差し切ってみせた。今回の強力なライバルはムーア騎手のアエロリット(牝4歳)とルメール騎手のモズアスコット(牡4歳)。さらにはW.ビュイック騎手のステルヴィオ(牡3歳)、C.デムーロ騎手のロジクライ(牡5歳)もいる。

 デムーロ騎手がペルシアンナイトで、これら外国人騎手騎乗の有力馬に対してどんな戦いを挑むのか、大いに楽しみだ。もちろん、外国人騎手ばかりではなく川田騎手騎乗の皐月賞馬アルアイン(牡4歳)、福永騎手騎乗の昨年2着馬エアスピネルだって侮れない。容易に勝てるレースではないが、勝負師として冷静に騎乗し、なおかつ野性味あふれる好判断に期待する。

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