JRAジャパンC池添「ブチ切れ騒動」から6年。歴代最強牝馬アーモンドアイが「疑惑」の決着を経て挑戦する意義

 またこのレースは、現在の競馬でも度々「やったもん勝ちでは」と問題視されている「降着ルール」の幕開けのような決着だった。実際に翌年からJRAは「国際間における統一的なルール」に適応するとして、現行の降着ルールへの変更を正式に発表している。

 あれから6年。競馬に”タラレバ”は禁句だが、未だに不利がなければオルフェーヴルが勝っていたという声も大きい。だが、その一方で3歳牝馬のジェンティルドンナが、牡馬三冠馬のオルフェーヴルに対して、これだけの大接戦に持ち込めたこと自体が「競馬の歴史」の大きな流れであるともいえる。

 主戦のルメール騎手が「スペシャルフィリー(特別な牝馬)」と崇めるアーモンドアイは、果たしてジャパンCをこれまでのレースのように圧勝するのだろうか。歴代でも「3歳時のジェンティルドンナを超える存在」と評されている本馬がジャパンCを完勝した時、競馬の歴史がまた大きな一歩を刻むことになるのだろう。

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