JRAジャパンC(G1)R.ムーア「勝算」あり!? 過去10年以上”用なし”の外国馬が「好配当の使者」になれる理由

 25日に東京競馬場で開催されるジャパカップ(G1)は12年連続で日本馬が勝利と、外国馬は”用なし”といった結果が続いている。勝ったのは2005年のアルカセットが最後。馬券圏内にしても翌2006年のウィジャボードが3着になったのが最後だ。

 したがって、今年も順当に外国馬は”無視”でいいのだろうか。今年はカプリ(牡5歳、愛・A.オブライエン厩舎)に加え、サンダリングブルー(セン5歳、英・D.ムニュイジエ厩舎)の2頭が参戦するが、例年通り報道は多くなく、ファンの関心度もそれほど高いとは言えない。

 しかし逆に述べれば、だからこそ実績ほど人気せず、必要以上の軽視が思わぬ好配当を生むというわけだ。

 中でも昨年の愛ダービー馬カプリは「外国馬不遇の時代」でなければ、人気を集めてもおかしくない存在といえる。

 G1は愛ダービーと、英国の菊花賞にあたる英セントレジャーの2勝。今年はG3を勝っただけと、世界トップクラスからは一枚落ちるカプリ。しかし、今秋の凱旋門賞(G1)、英チャンピオンS(G1)と世界の超一流馬が揃ったレースで、それぞれ5着、4着。勝てないまでも、ジャパンCの馬券圏内を賑わせてもおかしくはない。特にA.オブライエン厩舎×R.ムーア騎手という組み合わせは、ただただ不気味に違いないだろう。

「実はオブライエン調教師は、かなり早い段階から『今年は何頭か日本に連れて行きたい』と公言していました。というのも昨年、ムーア騎手とのコンビで挑んだアイダホが10番人気の低評価を覆して5着に好走したからこそ。この結果を見て、師は『今のジャパンCなら、もっと強い馬で挑めばチャンスがあるんじゃないか』という手応えを得たはずです。

毎年のように世界各国でG1を勝ちまくっている調教師だけに、日本の競馬ファンの間でもかなり有名。ですが同時に、日本では登録だけして出走しない”冷やかし”も多いのが、この厩舎の特徴。日本のレースには、実は3度(いずれもジャパンC)しか挑戦していません。

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