JRAジャパンC(G1)サトノダイヤモンド「最大の不安」はモレイラ!? 日本・香港で揺れるマジックマンに本領発揮できない事情
香港競馬への復帰が決まったJ.モレイラ騎手が22日、改めて来年JRAの騎手免許試験を受ける可能性を示唆した。
今夏より3年連続の短期免許で来日し、来年からのJRA通年免許取得を目指して試験に挑んだモレイラ騎手。しかし、結果は不合格……結果を知った本人は、涙を見せながら会見を途中で切り上げるほど落胆し、先日には「来年JRAの騎手免許試験は受けない」という現地の報道もあった。
しかし、23日付の『デイリースポーツ』の記事によると、モレイラ騎手は「現地(香港)の報道が日本で、どう伝わっているのか分からないが」と前置きした上で「今言えることは12月9日~来年6月9日まで結んだジョン・サイズ師との契約を全うすること、それだけです」と、一部報道を否定。
「それ以降については”undecided(未定)”です」と、来年のJRA騎手免許試験に関しても白紙の状況であることを強調した。
「”選択肢”を残した発言ではないでしょうか。日本での通年免許の道が閉ざされて、香港競馬に復帰したモレイラ騎手にしても、今はとても難しい時期。今回は香港競馬に完全復帰というわけではなく、あくまでJ.サイズ調教師との専属契約という形ですし。
そんなモレイラ騎手からしても、日本という選択肢は残しておきたいところ。これで来年JRAの騎手免許試験を再受験する可能性が高まったというわけではありませんが、少なくとも来年の6月以降に、日本の短期免許で騎乗することはプランに入っているかもしれません」(競馬記者)
ただ、モレイラ騎手は今年すでに制裁点が25点と、本来なら3カ月の短期免許期間が来年は2カ月となる。これが残りの期間で30点を上回ると、短期免許の権利そのものがなくなってしまう。