JRAジャパンC(G1)サトノダイヤモンド「最大の不安」はモレイラ!? 日本・香港で揺れるマジックマンに本領発揮できない事情
さらに仮にJRAの騎手免許試験の再受験を目指すにしても、モレイラ騎手の課題は日本の競馬法の知識、そして適度な日本語の習得だろう。これらを香港で騎乗しながら学ぶのは至難の業……念願の通年免許には難しい状況が待っていそうだ。
「騎手試験への”勉強”という側面からも、モレイラ騎手からすればできるだけ長く日本で腰を据えたいところ。そのためにも短期免許の確保は必須だと思います。すでに本来3カ月のところを2カ月しか取得できない点は痛いですが、来年の短期免許の権利そのものを失う可能性があるこれ以上の失点は何としても避けたいところ。場合によっては、今後のモレイラ騎手の騎乗に影響を及ぼすかもしれません」(別の記者)
ちなみにモレイラ騎手は今週、土日合わせて計17鞍に騎乗。メインのジャパンC(G1)では人気の一角、サトノダイヤモンドに騎乗することが決まっている。
前走の京都大賞典(G2)で約1年半ぶりの勝利を上げるなど、復活の気配を見せているサトノダイヤモンド。一昨年の有馬記念(G1)ではキタサンブラックを破って優勝するなど、完全復活を遂げれば今回のジャパンCを勝ち切る力はあるはずだ。
馬券的にも扱いの難しい1頭に違いないが、ここは複雑な事情に迫られているマジックマンの”騎乗ぶり”が取捨選択の参考になるかもしれない。