JRA「史上初」大記録へアルバート出陣! ステイヤーズS(G2)「同一重賞4連覇」で12年続く”名門の証”繋ぐ
「3年前の2015年には、マイル王モーリスと二冠馬ドゥラメンテの2枚看板を筆頭にG1を4勝。他にも宝塚記念(G1)を勝ったサトノクラウンや、香港のクイーンエリザベス2世C(G1)を制したネオリアリズムなど、まさにスター軍団を抱えていました。
しかし、ここ最近は若い力が台頭できずに、看板ホースの高齢化が進んでいます。モーリスやドゥラメンテはすでに引退しましたし、ネオリアリズムやサトノクラウンもピークは過ぎている印象……。ここ3年で重賞12勝を上げている堀厩舎ですが2、3歳重賞を勝ったのがスプリングS(G2)のマウントロブソンただ1頭。じわじわと下降線を辿っているのは気になりますね」(競馬記者)
そんな堀厩舎にとって、今週末のステイヤーズSで4連覇に挑むアルバートは、重賞勝利記録の継続における「最後の砦」といえるかもしれない。
前走のアルゼンチン共和国杯(G2)では10着に大敗しているが、トップハンデとなる58.5kgだった上に、出遅れて後方からの競馬を強いられるなど敗因は明らか。最後の直線では上がり3位タイとなる32.7秒の末脚を発揮しており、前々走の京都大賞典(G2)でも3着と大きな力の衰えは見られない。
本馬にとって「庭」といえる中山の3600mならば、同一重賞4連覇の大記録を打ち立て、厩舎が12年間守ってきた重賞勝利の勲章を持ち帰れるはずだ。