JRA「最強」アーモンドアイ「ドバイ&凱旋門賞」W挑戦なら不安だらけ? 「ハード」「体質」「過去の傾向」
25日のジャパンC(G1)を異次元の末脚で制したアーモンドアイ(牝3 美浦・国枝栄厩舎)。
タイムの2.20.6は芝2400mの世界レコードであり、レースぶりもこれまでの差し・追い込みから一転、2、3番手で先行し前を楽々捉えるという幅の広さまでも見せつけた。すでに「現役最強」「史上最強牝馬」という声はもちろん「史上最強馬」という声すらも一部であがるほどのパフォーマンスだった。
すでにワールドクラス、日本で走るレースはないといっても過言ではないアーモンドアイ。そうなると当然、誰もが思いを馳せるのは来年の「海外遠征」だ。
すでにシルクレーシングの米本昌史代表は「世界の頂を目指して挑戦したい」「まずは春のドバイ」と宣言している。管理する国枝調教師は「エネイブルと一緒にレースをしてみたい」と、今年仏・凱旋門賞を連覇し、先日ブリーダーズカップターフも制した世界最強牝馬・エネイブルとの対決を望んだ。C.ルメール騎手も勝利インタビューで「(凱旋門賞に)行かなければならない馬」と、秋の仏遠征に夢を描いている。
圧倒的な強さ、そして可能性から果てなき夢を多くの関係者に抱かせるアーモンドアイ。しかし、現実的に考えれば「海外行脚」というのはそう簡単ではない。
「春のドバイとなると、同じく社台系のエースで、来年も現役続行を表明しているレイデオロとの兼ね合いがありそうですね。レイデオロは今年2410mのドバイシーマクラシックに出走しましたし、適性を考えると来年も同じでしょう。アーモンドアイは1800mのドバイターフに回る可能性もあります。もちろんレイデオロがドバイに行かない、もしくは2頭ともシーマクラシックということもないとはいえませんが、今年のジャパンCと有馬記念のような『使い分け』が最近ではあからさまですからね。