JRA勢躍動!?『香港国際競走4レース』展望! ルメールディアドラ、サングレーザーに立ちはだかる昨年覇者、そしてリスグラシューらは……
競馬ファンにとって最も忙しい一週間が始まった。12月9日、阪神競馬場では阪神JF(G1)が行われ、シャティン競馬場では香港国際競走デーを迎えるからだ。香港には日本馬が9頭参加、現地でも有力視されそうな馬もいる。4つのG1レースを展望する。
香港C
まずはメインの8R(日本時間17時30分発走予定)、香港C(G1、芝2000メートル)。日本からは3頭が参戦するが、サングレーザー(牡4歳、栗東・浅見秀一厩舎)は昨年の優勝馬タイムワープ(セ5歳、香A.クルーズ厩舎)と同じレーティングトップ(120)。札幌記念(G2)優勝、天皇賞・秋(G1)2着と2000メートルでもG1級であることを証明した。天皇賞・秋に引き続き鞍上はJ.モレイラ騎手。海外でG1初制覇を目指す。
タイムワープは今年どこまで強くなるのか期待されたが成績が振るわない。復調度合いに要注意だ。昨年の香港Cで2着、今年の宝塚記念(G1)で2着だったのがワーザー(セ7歳、香J.ムーア厩舎)。秋、叩き3戦目のここは勝負だ。鞍上はH.ボウマン騎手。
ディアドラ(牝4歳、栗東・橋田満厩舎)はクイーンS(G3)、府中牝馬S(G2)を連勝して絶好調。一発の魅力がある。鞍上C.ルメール騎手で香港でのG1獲りに挑む。香港競馬に慣れているのがステファノス(牡7歳、栗東・藤原英昭厩舎)。このレースで一昨年3着、昨年4着という実績もある。無視は禁物だ。
香港ヴァーズ
4R(15時00分)が香港ヴァーズ(G1、芝2400メートル)。レーティングトップ(122)はヴァルトガイスト(牡4歳、仏A.ファーブル厩舎)。今年はサンクルー大賞(G1)で2つ目のG1を獲得、その後も凱旋門賞(G1)などで好走している。ただし、ここは秋4戦目。そろそろ疲れが出てくる頃かもしれない。