JRA馬主佐々木主浩氏「最後に期待」ヴィブロス香港マイルで躍動!? ワンターン競馬なら強豪相手でも?
マイル戦を走ったのは2回。マイルの新馬戦で2着すると、次走1800メートルの未勝利戦を勝つ。3戦目が2度目のマイル戦。桜花賞トライアルのチューリップ賞(当時G3)では12着に大敗した。これは、当時まだ成長途上だったということ。つまり、過去の結果からはマイル適正についての判断はできない。
父がハーツクライの兄シュヴァルグランはステイヤーに成長したが、同じ父(ディープインパクト)を持つ姉ヴィルシーナはヴィクトリアM(G1、芝1600メートル)を連覇、桜花賞(G1、芝1600メートル)は2着だった。ヴィルシーナは2013年のヴィクトリアM優勝以降惨敗を続け、翌年のヴィクトリアMは11番人気という低評価での優勝。姉もワンターン競馬向きだった可能性は高い。ならばヴィブロスがワンターンのマイル戦で激走しても不思議ではない。
友道調教師が「ドバイに2回行ったので飛行機での輸送は問題ない」と言うように、ドバイのメイダン競馬場では2回とも結果を出している。その他で問題となるのは芝質とコース形状だろう。芝質はメイダンとほぼ同じなので問題はなさそうだ。メイダンはほぼ平坦。シャティンには緩やかな坂があるが、府中のだらだら坂程度と考えれば問題はないだろう。1つだけ気になるのは東京やメイダンと異なるシャティンの小回り。秋華賞で京都の内回りを勝った馬。克服してほしい。
ヴィブロスが香港マイルで好走できる要因は少なくない。ひょっとするとビューティージェネレーションの連覇を阻止できるのはヴィブロスなのかもしれない。鞍上はW.ビュイック騎手。マイルCS(G1、芝1600メートル)では抜群の騎乗でステルヴィオ(牡3歳)を勝利に導いた。そのレース振りに期待したい。