JRA藤田菜七子「痛恨ミス」で大チャンス霧散……カペラS(G3)1番人気濃厚コパノキッキング馬主Dr.コパ氏「有言実行」も

 9日に中山競馬場で行われるカペラS(G3)は、JRAで唯一の現役女性騎手・藤田菜七子の重賞初制覇が懸かることで注目を浴びている。

 デビューイヤーこそ6勝に留まったものの昨年14勝、今年はすでに27勝と勝ち星を倍増させている藤田菜七子騎手。だが重賞参戦となると、これまでの最高順位は今年の新潟記念(G3)での8着とほとんど縁がない。今回が通算10度目の挑戦となる。

 騎乗するブラゾンドゥリスは”菜七子人気”をもってしても伏兵扱いが予想されるが、昨年に交流重賞の黒船賞(G3)を勝った実績もあり、藤田菜七子騎手にとっては大きなチャンスといえる。

 ファンにとってもJRA女性騎手初の重賞制覇に期待が高まるところだが、実は「それ以上に大きなチャンスがあった」というから驚きだ。

「どうやら1番人気が濃厚なコパノキッキングからの騎乗依頼があったようですね。ただ、それがブラゾンドゥリスの騎乗依頼を受けた後だったようで……。

普通なら、こんなチャンスを逃す手はないですし、ブラゾンドゥリスの関係者にお願いしてコパノキッキングに乗りたいところですが”立場的”に難しい。というのも、以前にもダブルブッキングがあって(ブラゾンドゥリスの)尾形(充弘)厩舎の騎乗馬に譲ってもらった経緯があり、菜七子騎手としても気を遣っているとのこと。

また菜七子騎手は今週末、ノルマンディーの懇親会に出席予定で、ブラゾンドゥリスの依頼はその兼ね合いもあったようですね。まだまだ若手の騎手ですし、さすがにこれを断るわけには……といったところでしょうか」(美浦関係者)

 藤田菜七子騎手にとっても”まさか”の展開だったが、実はコパノキッキングを所有するDr.コパこと小林祥晃氏は「競馬サークルとしてスター騎手を作っていくことは大事。ウチの勝負服がよく似合っている。まずは重賞。そして来年のJBCスプリント(G1)で(コパノ)キッキングに乗ってもらえたらいいね」と以前から、菜七子騎手に依頼を出すことを公言していた。

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