武豊「7頭立て」3番手から”ドン詰まり”に悲鳴!? キタサンブラック「内枠有利ではない発言」体現に絶句……
8日に阪神競馬場で行われた8R・1000万下(ダート2000m)では、珍しい白毛馬として人気を集めるシロニイが勝利。単勝1番人気の支持に応えて通算4勝目を上げ、準オープンクラスに返り咲いた。
鞍上のJ.モレイラ騎手は、これで今年の日本での騎乗は終了。この日の4勝を含め、今夏からの短期免許で217回騎乗して76勝。勝率35%、3着内率61.3%と、今年も「マジックマン」の異名に相応しい驚異的な数字を残している。
その一方で冴えない騎乗を見せてしまったのが、日本競馬が誇るレジェンド武豊騎手だ。
7頭立てのダート2000mで行われたこのレース。武豊騎手が騎乗していたカフジキングは3番人気とはいえ、単勝4.4倍と高く評価されていた。2枠2番からまずまずのスタートを切ったカフジキングは、ハナを主張するルドルフィーナの直後につけて好位をキープしながらすんなりと折り合いを付けていた。
2000mとダートでは長距離戦だけに案の定、超スローペースで7頭が一団となって進むような展開になったが、勝負所までのレース運びはさすが大ベテランを思わせる完璧なもの。終始内々を回って、手応え十分に勝負所を迎えたカフジキングと武豊騎手だったが”悪夢”は最後の直線に待っていた。
最後の直線に入ると、ここまでレースを引っ張ってきたルドルフィーナの手応えが怪しくなる。武豊騎手のプランとしては、この逃げ馬を交わしての押し切りだったはずだが、隣にいたキーフラッシュに締められて出るに出られない。結局、ラスト100mで外まで持ち出してスパートしたものの、時すでに遅し……最後は猛然と追い上げたが、スムーズに抜け出したシロニイが勝利した。
「3番人気で3着なので、結果だけをみれば決して悪いものではないんですが、手応えが良かっただけにもったいないレースでした。スムーズに運べていれば勝てたかまではわかりませんが、2着馬とはクビ差だったので少なくとも2着はあったと思いますね。
3番手と絶好のポジションながら勝負所の3、4コーナーを回った辺りから”嫌な予感”はあったんですが、そこで進路を確保できなかったことが最悪の形になって現れた感じです。手応えがあっただけに、もう少し積極的に進路を主張してもよかったのかもしれません」(競馬記者)