有馬記念(G1)武豊とオジュウチョウサン「偉大なる挑戦」最終章……常識外れの11連勝、今世紀最強障害馬が示す「答え」は
確かにオジュウチョウサンが南部特別で記録した2:25.0を、アーモンドアイが2:20.6の世界レコードで制したジャパンCに照らし合わせると、14着に大敗する計算になる。無論、レース施行日が異なる以上、同じ11月開催の東京でも馬場コンディションに差はあるだろうが、それでも一抹の不安を覚えたファンは少なくないはずだ。
実際に、有馬記念当週を迎えてもネット上では「圧勝する」という声もあれば、敗れるどころか「断トツの最下位になる」という声も……ここまで両極端な評価を集めるのは、障害&平地で11連勝中のオジュウチョウサンが、すでに常識が通用しない「未知の存在」である証明に他ならない。
しかし、どれだけ皆目見当がつかない疑問にも、レースが行われれば必ず1つの答えを提示してくれるのが「競馬」である。
果たして、最強障害馬オジュウチョウサンの半年間に及ぶ挑戦は、競馬に新たな歴史を刻むものなのか、それとも夢は所詮、夢に過ぎないのか。そして、偉大な挑戦を見守ってきた我々ファン1人1人の競馬観は正しかったのか、それとも間違っていたのか。
今年の有馬記念の2分30秒に「答え」が待っている。