JRA川田将雅「外国人旋風」に飲まれる!? 有馬記念(G1)キセキ「反動なし」報道は真実か……秋古馬三冠に”ガス欠の法則”あり


 残念ながら英国で目立った成績を上げることこそできなかったが、帰国後の大レースにおける成績には目を見張るものがある。外国人騎手旋風が吹き荒れる中、先述したスプリンターズSの勝利を始め、秋華賞、天皇賞・秋、マイルCS、ジャパンCと騎乗機会5連続で馬券圏内を確保。日本人騎手の苦戦が続く中、1人で気を吐いている状況だ。

「先週の朝日杯FSで5着に敗れてG1での連続馬券圏内が途切れてしまいましたが、騎乗馬のディープダイバーは11番人気の伏兵。それで掲示板を確保したのは、川田騎手の手腕によるものでしょう。

レース後の関係者の評価も『やはり川田は上手い』『今の日本人の中では抜けてるんじゃないか』など上々でしたね。特に前へ行く馬に騎乗した際の安定感は、一流の外国人騎手にも引けを取りません。有馬記念のキセキも当然期待ですね」(競馬記者)

 この秋、天皇賞・秋3着、ジャパンCでも2着と活躍するキセキ(牡4歳、栗東・中竹和也厩舎)の「逃げ」も川田騎手が教え込んだもの。外国人騎手旋風を止めたい有馬記念は、ここ7年で菊花賞馬が5勝しているレースだけに大いに期待できるはずだ。

 しかし、その一方でキセキは有馬記念で「今秋4戦目」を迎えるだけに、激走のダメージが気になるところだ。下記はテイエムオペラオーが史上初のグランドスラムを達成した2000年以降、その年の秋古馬三冠すべてに出走し「2戦以上、馬券圏内を確保した馬」の成績である。

 
 錚々たる名馬が名を連ねているが、やはり3戦目の有馬記念で着順を落としているケースが目立つ。その一方、有馬記念で3着以内を確保し、しっかりと最後までコンディションを保ったケースも。

 だが、その大半が「前走・宝塚記念」組だったことは注目すべきだろう。

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