JRA川田将雅「外国人旋風」に飲まれる!? 有馬記念(G1)キセキ「反動なし」報道は真実か……秋古馬三冠に”ガス欠の法則”あり
逆に述べれば、今年のキセキのように天皇賞・秋、ジャパンCで好走しながらも、最後の有馬記念で着順を落とした2015年のラブリーデイ、2011年のトーセンジョーダン、2005年のゼンノロブロイ、2001年のテイエムオペラオーらは「宝塚記念以降、レースに出走」していたということになる。これはキセキにとっては気になるデータだ。
また「宝塚記念以降、レースに出走」しながらも、最後まで着順を落とさなかったのは2004年に秋古馬三冠を達成したゼンノロブロイが最後。2002年に3歳馬だったシンボリクリスエス、グランドスラム達成の2000年テイエムオペラオー、ずっとオペラオーの2着だったメイショウドトウなど、その時代に抜けた力の持ち主だった。
大方の報道では、キセキの体調に関して「反動なし」「絶好調」などの見出しが躍っているが、もし有馬記念で着順を落とせば途端に「疲れが……」と語りだすのが、良くも悪くも競馬メディアの特徴であるのはファンも承知しているはずだ。
「今のキセキが充実していることは誰もが知るところですが、前走のジャパンCは世界レコードで決着。それも従来のレコードを1.5秒も更新するスーパーレコードでした。常識的には反動があっても不思議ではないですね。マスコミも人気馬に対して悪いことは書きませんし、あまり報道を鵜呑みにせず、当日の気配はちゃんと確かめておいた方がいいかも」(競馬ライター)
ちなみに主戦の川田騎手は、この秋のG1ですべて人気以上に好走している。3番人気以内がほぼ決定的なキセキだけに、今の勢いなら馬券圏内は確実といえるが……果たして。