有馬記念(G1)JRA池添謙一「ブラストワンピース降板」危機一髪!? 菊花賞1番人気敗戦後、わずか4勝の大不振……メンタル崩壊寸前からの復活勝利

「最高です!」

 歴代最多となる4勝目にグランプリ男・池添謙一騎手らしい渾身のガッツポーズが飛び出した。23日に中山競馬場で行われた有馬記念(G1)は、3番人気のブラストワンピース(牡3歳、美浦・大竹正博厩舎)が優勝。平成最後のグランプリに、その名を深く刻み込んだ。

「ずっと『この馬はG1を取れる』と言いながらダービー、菊花賞と勝てなくて……やっとそれを証明することが出来て本当に嬉しいです」

「未完の大器」が、ついに花開いた。ハイレベルな今年の3歳馬の中でも、一際大きなスケールを醸し出していたブラストワンピース。しかし、2番人気だった日本ダービー(G1)、そして1番人気に支持された菊花賞(G1)で馬券圏外の敗戦を喫し、主戦の池添騎手は崖っぷちに追い込まれていたという。

「誰よりも池添騎手本人が、ブラストワンピースの素質に惚れ込んでいたのではないでしょうか。ダービーの頃から、かつて自身の手で牡馬三冠を達成したオルフェーヴルを比較の対象に挙げるほど、本馬のポテンシャルを評価していましたし、ずっと『G1を勝てる馬』と言い続けていましたね。

それだけにダービーの敗戦は本当に悔しかったようで、その日以来、最低でも1日1回、毎日のようにダービーのレース映像を見返していたとか」(競馬記者)

 そんな尋常ではないほど強い決意を持って挑んだ菊花賞(G1)で、またも苦杯を舐めた際は、普段は強気な池添騎手も精神的にもかなり追い込まれたという。

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