JRA「大感謝」でも武豊オジュウ「解消」必至か……馬主「失言」だけじゃない来年騎乗が難しい「理由」

 23日のグランプリ有馬記念(G1)は、3番人気のブラストワンピースが優勝。武豊騎手が騎乗して注目を集めた最強ハードラー・オジュウチョウサン(牡7、美浦・和田正一郎厩舎)は9着に終わった。

 オジュウチョウサンは、ハナを奪ったキセキに次いで2番手で進み、武豊騎手も「一瞬でもオッと期待を抱けるくらいの手応え」で最後の直線を迎えて見せ場を演出。9着とはいえ準オープンの身で挑み、ダービー馬マカヒキら実績のあるライバルに先着した点は十分評価できるはずだ。

 事実、レース後はオジュウチョウサン×武豊騎手の奮闘をねぎらう声がネット上でも多く見られた。多くの感動を呼んだオジュウチョウサンの挑戦。だがオーナーの長山尚義氏だけはあまり満足していなかったようだ。レース後、報道陣の質問に応えず「敗軍の将は兵を語らず。やぼなことは聞かないでくれ」とつぶやき、「武騎手にはもう少し思い切って乗ってほしかったな」と、武豊騎手の騎乗をチクリ。感動に水を差すかのような発言をしたため、批判が殺到する事態となった。

「もともと武豊騎手は平地戦2連勝後もオフレコで『いくらなんでもG1は無理。乗る事はないと思う』と話していたんですよ。それにもかかわらず、翻意したのはファン投票3位という結果が出たためだと聞いています。武豊騎手は勝ち負けだけではなく、『自分がオジュウチョウサンに乗って有馬記念に向かえば競馬界全体が盛り上がる』と考えたのでしょうね。JRAの関係者は武豊騎手の行動に対して『彼のおかげで有馬記念の注目度がグンと上がった。マスコミ対応も素晴らしく、やはり唯一無二の存在』と絶賛していました。

 それだけに長山オーナーの失言はいただけないですね。ただ、長山オーナーは戦前『今回3着以内なら、この挑戦は間違いじゃなかったと言える』と明かし、馬券圏内に入れば『もう来年はドバイ、宝塚記念、凱旋門賞しか使わないつもりだよ』とメディアに有馬記念後の展望を語るなど、上位進出を心から信じていたようです。悔しさがこみ上げてしまい、つい口にしてはいけない言葉がこぼれてしまったのかもしれません」(競馬記者)

 オジュウチョウサンで有馬記念挑戦を目指すと決断したことで、下半期の競馬界を盛り上げたひとりとして称賛されるべき存在だった長山オーナーだが、最後の最後で株を下げてしまったようだ。

関連記事

競馬最新記事

人気記事ランキング 11:30更新

競馬

総合

重賞レース特集
GJ編集部イチオシ記事
SNS