オジュウチョウサン「天皇賞・春挑戦は無謀」? 平地か障害か……注目集める今後の動向

 23日の有馬記念(G1)で9着だったオジュウチョウサン(牡7 美浦・和田厩舎)。障害王→平地挑戦の2018年は大いに注目を浴びたが、来年の「動向」にも多くのファンの視線が集まっている状況だ。

 オジュウチョウサンのオーナーである長山尚義氏は「来年も平地挑戦」の意向を示しており「天皇賞・春とか持ち味の生きるところ」と、具体的な展望も語っている。和田調教師に任せるとのことだが、和田師もまた「できればどこかでタイトルを取らせたいと思います」としているが……。

 和田師としては「障害に戻る可能性がないわけではない」と、無敵の障害路線復帰も含め慎重なスタンスだ。現在のオジュウチョウサンの”状況”を鑑みれば、それも当然といえる。

「現在、平地のオジュウチョウサンは『準OP馬』で1000万下を勝っただけの存在。有馬記念はファン投票によって出走が叶いましたが、天皇賞・春には賞金加算は必須。1月の万葉S(OP 3000m)では間隔がなさすぎますので、2月のダイヤモンドS(G3 3400m)か3月の阪神大賞典(G2 3000m)か、もしくは他のOP競走か、ということになりそうですが、当然ながら重賞常連馬たちがひしめく舞台に行けば『苦戦必至』と見るのが妥当。有馬記念は確かに想像以上の能力を見せましたが、枠や武豊騎手の好騎乗、馬場などもオジュウチョウサン陣営がある程度望むものだったようにも思います。

また、仮に天皇賞・春の舞台にたどり着いたとして、近年この舞台は超がつくほどの『高速馬場』になることも多く、近年はキタサンブラックを筆頭にフェノーメノ、レインボーラインなど中距離の大舞台での適応力が高い馬が勝利しています。オジュウチョウサンに向いている舞台かというと『?』がついてしまいますね」(競馬記者)

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