東京大賞典(G1)ゴールドドリーム「不安」はルメール騎手のおつかれモード!? 絶好調の秋から”冬”へ12月「重賞未勝利」の大失速……
現在211勝を上げ、武豊騎手の年間最多勝記録まであと1勝に迫るなど、歴史に残る大活躍を見せているルメール騎手。すでに年間最多賞金記録を更新するなど、様々な記録更新が視野に入っているが、その一方で12月はここまで重賞未勝利と一息……大舞台での勢いに陰りが見え始めている。
振り返れば、この秋はまさに「ルメールの秋」だった。
秋競馬初週の紫苑S(G3)をノームコアで完勝すると、翌日の京成杯AH(G3)もミッキーグローリーで勝って土日重賞制覇。翌週のローズ(G2)をカンタービレ、さらにオールカマー(G2)をレイデオロで勝って9月は重賞4勝。
さらに10月に入ってもサウジアラビアRC(G3、グランアレグリア)、府中牝馬 S(G2、ディアドラ)、秋華賞(G1、アーモンドアイ)、富士S(G3、ロジクライ)、菊花賞(G1、フィエールマン)、天皇賞・秋(G1、レイデオロ)で月間5勝と重賞ラッシュ。武豊騎手が持つ年間23勝のJRA重賞記録も一気に視野に入った。
しかし、11月はJBCスプリント(G1、グレイスフルリープ)、ジャパンC(G1、アーモンドアイ)こそ勝利したが、他の重賞では尽く人気を裏切る結果に……。失速モードに入ると、12月はここまで勝利なしに留まっている。
「東京大賞典と同じ交流重賞なら、先月の兵庫ジュニアグランプリ(G2)を勝ちましたし、有馬記念(G1)のレイデオロの騎乗も決して悪くなかったので、単なる巡り合わせなのかもしれませんが、さすがに『乗れば勝つ』といった一時の勢いは感じられませんね。
いつも人気馬に乗っているルメール騎手だけに、負けが込むのはフラストレーションが溜まるでしょうし、ゴールドドリームで記録的な一年を気持ちよく締めてほしいところです」(同)
今年、勝って勝って勝ちまくったルメール騎手も、さすがにやや”おつかれモード”か。最大の強敵ルヴァンスレーヴは先日、左前肢の不安で来年のフェブラリーS(G1)出走が一時白紙になったばかり。ここで目下のライバルを下しておけば、2019年最初のJRA・G1タイトル獲得にも憂いがなくなるはずだ。