AJCC(G2)フィエールマン「元主戦」JRA石橋脩騎手が意地の勝利! 大器シャケトラ復活も「酒気帯び運転」角居勝彦調教師は……
「相手も自分が乗っていたので、強い馬だと分かっていました」
意地を見せつけた。20日に中山競馬場で行われたAJCC(G2)には、昨年の菊花賞馬フィエールマンが登場。単勝1.7倍と大きな注目を浴びたが、勝ったのは元主戦騎手が騎乗する7番人気の伏兵シャケトラ(牡6歳、栗東・角居勝彦厩舎)だった。
「勝つイメージを持って、勝つ競馬をしようと思っていました。4コーナーから素晴らしい動きをしていたので、直線で抜けてからも本当に素晴らしい伸び脚をしました。相手も自分が乗っていたので強い馬だと分かっていました。よく凌いでくれたと思います」
11頭立ての芝2200mで行われたレース。約1年ぶりのレースということもあってゲートでやや出負けしたシャケトラだったが、石橋脩騎手が上手く立て直すと、そのまま好位につけることができた。
レースはステイインシアトルがハナを切り、2番人気のジェネラーレウーノが2番手を追走する展開。圧倒的1番人気のフィエールマンは中団につけた。1000m通過が62.2秒のスローペースだったが、ペースが上がったのは残り800mを切ってから。
各馬が一団になって最後の直線に向かうと、外から最初に抜け出したのがシャケトラだった。そのすぐ後ろから狭いところを割ってフィエールマンが猛追したが、最後はアタマ差だけ凌いで、2年前の日経賞(G2)以来の勝利を上げた。
最後の粘りは、まさに人馬の意地だったのかもしれない。