【シルクロードS(G3)展望】JRA「新短距離王へ」ダノンスマッシュら強豪多数! 混戦路線を一歩抜け出すのは
ダノンスマッシュと同じく明け4歳勢のラブカンプー(牝4歳、栗東・森田直行厩舎)。シルクロードSで今後に弾みをつける快走が期待される。
葵S(G)で2着と好走したラブカンプーは、それ以後アイビスサマーD(G3)で2着、西日本北九州記念(G3)は3着、セントウルS(G2)で2着と馬券圏内を外さない走りを見せ、夏競馬を沸かせた。
そして迎えたスプリンターズS(G1)。稍重の芝で行われたレースで11番人気と期待薄だったラブカンプーだが、2番手追走から最後の最後まで粘り、殊勲の2着。勝ち馬ファインニードルとクビ差の接戦を演じ、3連単209,620円の配当がついた波乱の立役者となった。
その後は使い詰めの影響を考慮したのか休養に入り、早々とシーズンを終了。今回が約4カ月ぶりの出走となる。ラブカンプーは昨夏同様の活躍を見せて、今年もスプリント戦線を沸かすことができるだろうか。
シルクロードSで明け4歳勢を迎え撃つ形になるアレスバローズ(牡7歳、栗東・角田晃一厩舎)は、ここで復活を遂げたい。
これまで期待を集めるも、重賞戴冠まであと一歩届かなかったアレスバローズ。だがついに昨年、CBC賞(G3)を直線一気で勝利。レースレコードを更新する圧巻の走りを見せて、悲願の重賞初制覇を達成した。
そして西日本北九州記念(G3)では、中団の内につけてレースを進め、最後の直線では上がり最速の33.5秒の末脚を繰り出し、優勝。夏のスプリント重賞を連勝したことで、遅咲きのスプリンターがついに開花したと見られていた。
ところがスプリンターズSでは14着とG1の壁に跳ね返されると、京阪杯では3番人気に支持されるも10着と惨敗。スランプに陥ってしまう。ここで好走し、復活の狼煙をあげることができるだろうか。