JRAルメール騎手「燃え尽き症候群」でリーディング陥落の危機!? クラシック大本命サートゥルナーリアにも影響か
燃え尽き症候群が、はたまたバカンスの影響か――。
2019年の競馬も、1か月が経った。冬の中山開催が終了し、今週末からは東京開催に移行する。今年も激しいリーディング争いが繰り広げられる中、まず飛び出したのが岩田康誠騎手。2012年のリーディングジョッキーが再び輝きを放っている。それを1勝差で追う川田将雅騎手、O.マーフィー騎手も存在感は抜群だ。
その一方、ややエンジンがかかっていないのがリーディング「大本命」のC.ルメール騎手だ。
今年すでに7勝を上げ、7位につけているルメール騎手。年始の開催で騎乗しなかったことを考慮すれば、さすがの成績といえるが、その内容は決して満足のいくものではないようだ。
「ルメール騎手の実力と騎乗馬なら、もうリーディングに立ってても全然おかしくないですよ。ただ、どうも今年は今のところ”取りこぼし”が目立つ印象……単勝1.7倍のフィエールマンで2着に敗れてしまった先週のAJCC(G2)などは、現在のルメール騎手の調子を象徴するようなレースだったと思います」(競馬記者)
約1年ぶりのレースとなったシャケトラの復活勝利に沸いた先週のAJCC。ただ、この復活劇の”主犯”こそがルメール騎手という声もあるようだ。
道中、中団につけたフィエールマンだったが、馬群に囲まれるような形で位置取りを下げると、最後の直線でも前を行くシャケトラが壁になり、外からメートルダールのマーフィー騎手に蓋をされる不利。断トツの人気馬だっただけに、楽なレースをさせてもらえないのはもちろんだが、そんなハンデを跳ね返して結果を残してきたのが、昨年のルメール騎手だったともいえる。
着差がアタマ差だっただけに、一瞬の不利が致命傷となってしまった格好だ。