JRAブラストワンピース大阪杯(G1)始動の「次」は? ファンが期待する父が「伝説」を残したあのレース
24日、昨年の有馬記念(G1)を制したブラストワンピース(牡4歳、美浦・大竹正博厩舎)が3月31日の大阪杯(G1)から始動することがわかった。
注目のグランプリホースの2019年初戦が決まった。昨年末の有馬記念でレイデオロら古馬を撃破し、「大逆転」で最優秀3歳牡馬を手にしたブラストワンピース。ジャパンC(G1)で古馬を破ったアーモンドアイとともに「世代交代」を高らかに宣言して2018年を締めくくった。
また「大逆転」でのアピールに成功したのは、主戦の池添謙一騎手も同じだったようだ。
「大阪杯からの始動戦とともに、引き続き池添騎手とのコンビでいくことも発表されました。実はブラストワンピースが昨年の菊花賞で1番人気を裏切る形で敗れた際、オーナーサイドで池添騎手の降板話が持ち上がったそうです。実際に大竹調教師も次の鞍上を探していたとか……。
そういった意味でも有馬記念を勝てたのは、池添騎手にとっても非常に大きかったといえますね。引き続きコンビ継続が決まって胸を撫で下ろしているんじゃないでしょうか」(競馬記者)
かつてオルフェーヴルとともに牡馬三冠を達成しながらも、主戦降板の憂き目にあった苦い過去を持つ池添騎手。常に結果を求められる超有力馬に騎乗する者のシビアさを誰もよりも知っている1人に違いない。
なお、現在はノーザンファーム天栄で放牧中のブラストワンピースは、大竹調教師によると大阪杯の「3週前くらいに帰厩する」見込みだ。約3か月ぶりのレースがいきなりG1になるが、今やこのような”変則ローテ”を心配する声はあまり聞かれなくなった。
「昨年はトライアルレースをまったく使わずに牝馬三冠を制したアーモンドアイを筆頭に、約4か月ぶりのレースで菊花賞馬になったフィエールマンなど、従来の常識を破るようなローテーションで結果を残す馬が数多く現れた一年でした。
それらの背景にあったのが、ノーザン系の関東馬が利用している外厩ノーザンファーム天栄。『天栄マジック』といわれる調整技術は、関西のダービー馬のワグネリアンが利用するなど、今や東西のトレセン以上の評価を受けていますね。
ぶっつけ大阪杯のブラストワンピースも、天栄を利用しているからには休み明けを気にする必要はなさそうです」(同)